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【第2回】企業規模別のCSRコミュニケーションの進め方

  • 2016.10.24

CSRコミュニケーション協会のプロボノを務めます猪又です。このブログでは、「CSRデジタルコミュニケーション入門」で触れることができなかったテーマを含めて、日々感じたCSRコミュニケーションについて考えてみたいと思います。

前回は、CSR活動の定義について普段思っていることを綴りました。CSR活動を料理で例えたら、やはり味で勝負であることもお伝えしました。最近、改めてマーケティングの勉強をしていて読んだ「スモールビジネスマーケティング」岩崎邦彦著(中央経済社)に書かれていることがCSRコミュニケーションにも通じることがあったので取り上げてみます。あくまでも個人としての見解ですので会社とは一切関係ありませんのでご了承ください。

CSRコミュニケーションは中小企業に有利に働く?

3つのマーケティング・プログラムの構築・実行

岩崎邦彦氏といえば、知る人ぞ知る診断士試験の事例Ⅱの問題に携わっている方なんですねー。その本の中で小規模小売業のマーケティング戦略が下記のように書かれています。(詳細は購入してお読みくださいませ)

  1. 本格化マーケティング~こだわり、個性、専門性を武器に顧客を想像する~
  2. 人的コミュニケーション重視型マーケティング~垂直方向の人的コミュニケーション、くちコミとスモールビジネス~
  3. 関係性重視型マーケティング

エリア・業界・業種でNO1を目指す

まさに、中小企業こそCSRコミュニケーションの効果が発揮しやすいのではないかと思っています。なぜなら、大手企業であれば、資金的にも余裕があり総花的なCSR活動できるのですが、中小企業では、資金的な余裕もなく、CSR活動を実施するにしてもギリギリです・・・。たくさんのCSR活動を実施するには人的にも資本的なリソースもないのです・・・。

例えば、大手スーパーマーケットでは、たくさんの品揃えが用意されていますが、小規模小売店では、大手と違ってやはり専門性のある品揃えに集中して、顧客とのコミュニケーションで大手スーパーマーケットと差別化戦略をしていくしかないのです。ただし、大手と違って経営の意思決定は早いので、やるとなれば実行力も早い!まさに、中小企業のCSR活動も、経営者の意思決定のスピードで、一点突破で挑んでいくわけです。そういった企業こそCSRコミュニケーション力を身につければ鬼に金棒!特に、エリアや業界・業種で他社よりもいち早く消費者や取引先からの認知が高まり、支持されるようになれれば、中小企業といえども一つのブランド戦略としてBtoBであれBtoCであれ売上に繋げることができるのです。

大企業は社会インパクトの大きさで勝負?

自社の強みをCSR活動に活かす!

中小企業では、意思決定も早くステークホルダーからの強い要請もないので、ある程度強引に進めることができるかもしれませんが、大手企業はそうはいきませんよね・・・。やはり、部署内外のコンセンサスは必要です。では、大手企業はどうすればいいのでしょうか?経営分析でSWOTなんて古臭いと思いますが、改めて自社の強みを再確認するところからスタートするべきではないでしょうか?勿論、今の強みが将来ずっと続くわけではありませんよねー。例えば、2050年後で自社の強みはそのまま活かすことができるのでしょうか?改めて自社の強みを考えてみると良いかもしれません。

自社の強み×社会的課題=社会インパクトあるCSR活動をPR!

って、方程式にしてみましたが、そんなに簡単に自社のCSR活動を決めることはできません。やはり、大手企業として社会的なインパクトがある活動をするためには経営者の意思決定も必要となってきます。(話が大きいですねー。)そんなの無理だよって言われてそうですが、それを実現するのは企業担当者の役割なんでしょうか。でも、これは本当に難しいですし、なかなか一人では出来ないものです。そういったときに、外部の協力会社(一般社団法人CSRコミュニケーション協会を含む)と連携・協働していくのも一つの手なんでしょうね。(すいません、宣伝っぽいですねー)

まとめ

色々と書き綴ってきましたが、最後にまとめておきます。

○中小企業→自社の顔となるCSR活動を決めて、積極的にCSRコミュニケーションをする

○大手企業→自社の顔となる社会的なインパクトがあるCSR活動を決めて、積極的にCSRコミュニケーションをする。

結論でみれば、結局は、やはり企業の顔となるべきCSR活動が大切なのです。次回は、「CSRデジタルコミュニケーション入門」で入れることができなかった話をしていきます。

※本投稿は個人の見解であり所属する組織・団体を代表するものではありません。

photo:Some rights reserved by Mikey- A-Tucker

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執筆者:猪又 陽一

早稲田大学理工学部卒業後、ベネッセコーポレーション入社。その後、外資系ネットベンチャーやリクルートエージェント等で新規事業立ち上げ後、現在、環境・CSR分野におけるコンサルティング会社で法人企業への教育などを担当としている。著書:『CSRデジタルコミュニケーション入門』(インプレスR&D、共著)

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