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【第18回】あこがれのCSRの仕事につくためには?

  • 2018.3.31

CSRコミュニケーション協会のアドバイザーを務めます猪又です。このブログでは、「CSRデジタルコミュニケーション入門」に書かれている内容の補足や分量的に追加できなかった内容を含めて、日々感じたCSRコミュニケーションについてお伝えします。

いよいよ4月が始まりますね。来週から新社会人の方はいよいよ社会人デビューですね。そして、来年に向けて就職活動をされている方も、この時期、セミナーなど真っ盛りではないでしょうか。今回は、学生の方向けに、将来、CSR部に配属されるにはどうすればいいのかを考えてみたいと思います。私も前職でキャリアアドバイザーの仕事をしていましたので、少しは役に立つ情報をお届けできるかもしれません。

性格から判断する企業選びとは?

将来、CSR部で仕事をしたいと思っている学生の皆様。まずはあなた自身の性格を確認しましょう。

1つのことを集中したいタイプ?色々なことをやりたいタイプ?

あなたの性格はどちらのタイプでしょうか?1つのことに集中したいタイプは、自分の専門性で事業会社を支援する側で働くべきでしょう。ご自身が学生時代に学んできたCSRの専門領域があれば、それを活かしたCSRのコンサルティングファーム、シンクタンク、NPO・NGOなどで企業側を支援する仕事についた方が集中ができて、やりがいを感じるでしょう。逆に、色々なことをやりたいタイプは、事業会社でCSR部の仕事をすることを目指すべきでしょう。そこでは、上記で述べたコンサルティングファームなどの外部パートナーと一緒に企業内でのCSRを推進、課題解決をしていく仕事がメインになります。

自分の喜んでいる姿が好きなタイプ?他人の喜んでいる姿が好きなタイプ?

自分の喜んでいる姿が好きなタイプはいわゆるアントレプレナーシップ精神があり、自分の力によって会社が変わっていくことにやりがいを感じるタイプが多いようです。その場合、事業会社でのCSR部の仕事が向いていると思います。様々な課題を解決することで企業が段々と変わっていく姿を実感できるでしょう。逆に、他人の幸せに喜びを感じるタイプは、事業会社を支援するコンサルティングファームなどについた方が、やりがいを感じるのではないでしょうか?顧客の要求に応えることで、顧客が喜んでいる姿をみることが、最大のやりがいのようです。

それぞれには、メリット・デメリットがある!

事業会社でのメリットは、自分の行動で自社を変えていくことができ、裁量範囲も大きいです。その反面、他者に動いてもらわないといけないために、会社内での関係部署との関係性を構築ができるコミュニケーション能力が必要になってきます。そう意味では、社会人になりたての皆様には、すぐにCSR部につくことはほとんどないと思われます。CSR部に配属されるためには、ある程度、他の部署での経験が必要になってくるでしょう。

逆に、事業会社を支援する会社は、実績や経験が増えれば増えるほど、専門性に磨きがかかり、いずれは独立などもすることができます。その反面、事業会社から発注を受ける側ですので、事業会社の期待のプレッシャーが強く、ストレスを感じることもあるでしょう。

いきなり事業会社のCSR部配属は難しい

就職面接で希望をいう方も多いみたいですが、学生の皆さんがいきなり事業会社のCSR部になることは非常に難しいです。私のまわりでも多くの方は、色々な部署を経験してからCSR部に異動することが多いのです。下図をご覧ください。おそらく、最初に新人が配属されるのはいわゆる現場といわれるオペレーション(営業や生産)の部分なることが多いでしょう。以前は、CSR部に配属される方は、法務部や環境部の方が多かったですが、最近では、営業部、商品開発部などからも配属される方が多いですので、どの部署に行っても問題ありません。要は、将来なりたいという強い意志が大切になります。

支援側の仕事もどのポジションかがポイント!

事業会社を支援する側でも、どのポジションの方と仕事をするかによって、将来の職種が変わってきます。予め、自分の得意分野の専門性が事業会社のどのポジションに当たるのかを確認しておくべきでしょう。内資系企業のCSR部署で仕事をするにしたいのでしたら、まずは、事業会社を支援する側に入ってから、事業会社のCSR部に30歳前後で転職することをお勧めします。ただし、30歳を過ぎてからCSR部に中途入社をすると、苦労することが多いので避けるべきでしょう。その理由は、CSR部は、企業の理念や文化、組織、中期経営計画などの理解が必須となるからです。30歳を過ぎてからの入社では、入社経験の年数が少ないこともあり、企業内でCSRを推進していくことはかなり難しいと思われます。外資系企業でしたら、30歳を過ぎてからの中途入社でも特に問題ありません。私のまわりでも40歳以上で転職してもご活躍されている方々が多くいらっしゃいます。

今後、CSR部に求められる3つの能力

1.英語コミュニケーションは必須

今までは内資系企業のCSR部ではそれほど英語は必要ではなかったと思います。ただし、今後は、国内市場が縮小していく中で、海外市場に出ていく企業が増えていくでしょう。そのような社会情勢では、海外の従業員に向けて自社のCSR方針などを説明する必要が出てきます。やはり、現地スタッフに英語で直接コミュニケーションできる能力は必須でしょう。

2.社内・社外ネットワーク力

事業会社のCSR部ではよりいろいろな人と関係構築ができる社交性やネットワーク力が必要になってきます。また、事業会社を支援する側でも、ネットワークの構築力によって関われる案件が違ってきます。

3.行動力

自社の関係部署へCSRを浸透していくためには、やはり行動力が必須となります。すぐに動いて、プロジェクトを進めていけるフットワーク力が必須です。

まとめ

今月の話はいかがでしたでしょうか?企業の社会貢献活動がCSRと勘違いしている学生が多いのも残念な話です。面接などでCSRをやりたいという学生は、人事担当者からあまり良い印象を持たれないと言われます。将来、CSRの仕事につきたいと思っていても、まずはその企業の本業を学ぶことが必須でしょう。そして、色々と経験することで、社内における人脈を増やすことで、将来、CSR部に配属されたときに、仕事が進めやすくなります。4月からの新社会人になった方で将来CSRをやりたい方は、まずは配属された部署での仕事をしっかりと覚えて頑張ってください。そして、いつか私とも仕事を一緒にしましょう(笑)では、今後のご活躍をお祈りしております!

※本投稿は個人の見解であり所属する組織・団体を代表するものではありません。

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執筆者:猪又 陽一

東京商工会議所「eco検定アワード」審査委員、2016年第三者意見執筆企業(南海電鉄、アマダホールディングス、リケンテクノス)。早稲田大学理工学部卒業後、ベネッセコーポレーション入社。その後、外資系ネットベンチャーやリクルートエージェント等で新規事業立ち上げ後、大手環境戦略コンサルティング企業に合流。環境・CSR分野における戦略・実行、コミュニケーション、教育など幅広く従事。環境省「優良さんぱいナビ」、企業ウェブ・グランプリ受賞サイト「おしえて!アミタさん」、「CSR JAPAN」をプロデュース。著書:『CSRデジタルコミュニケーション入門』(インプレスR&D、共著)

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