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【第16回】2018年CSRコミュニケーションの3つのトレンド

  • 2018.1.28

遅くなりましたが、あけましておめでとうございます!CSRコミュニケーション協会のアドバイザーを務めます猪又です。今年も1年よろしくお願いします。このブログでは、「CSRデジタルコミュニケーション入門」に書かれている内容の補足や分量的に追加できなかった内容を含めて、日々感じたCSRコミュニケーションについてお伝えします。

昨年は、SDGsやESGが業界トレンドのように溢れていましたね。そして、その前がCSV、その前がBOPと、まるでASPサービスがクラウドサービスと名称が変わったように、内容がほとんど変わらないのに、名称だけがころころと変わっていますよね?最近は、企業のトップの方々もSDGsをメッセージに盛り込み始めて積極的に取り組む姿勢を示しています。ここまでトップの意識が変わったのは、2009年からCSR関係の仕事をしている私としては大変嬉しい限りです。当時、私が関わった頃は「CSR=コスト」と考えている経営者の方々が多かったので(笑)。ただ、私だけなんでしょうか、どうもSDGsやESGの言葉だけに踊らされている感じがして、本当に大丈夫かなっと心配してしまう気持ちも反面持っています。そういえば、SDGsって騒いでいたよね?なんてならないように。。。そんな昨年度のトレンドを引き継いで今年のCSRコミュニケーションがどのようになってくるのか予想してみたいと思っています。

今年のトレンドとは?

紙ベースのCSR報告書や統合報告書は、1年間を振り返るにはいいのでしょうが、企業のライブな状況を表現しているわけではありません。読者が知りたいのは、今の企業情報が知りたいわけです。多少内容や表現が粗くとも、いかに生のCSR情報をタイムリーにお届けできるのかがポイントになってきます。そういう意味では、企業のCSRコミュニケーションのトレンドは、明らかに、紙からWEBに移行していくのは必須です。私もかつて運営していたCSRJAPANというサイトで、各企業のCSR報告書を情報提供していましたが、残念ながら興味をもってもらえませんでした。熟読しているのは、専門家か有識者、就職を考えている学生だけです。やはり、過去の情報をいくらアピールされても面白くないのでしょうね。。。最近では、インターネット接続はパソコンからではなく、スマートフォンを利用しているユーザーが多いそうです。まさに時代は大きく変化しているんですね。そのような時代の中で、CSRコミュニケーションの手法はどのようになっていくのでしょうか?今年の予想をしてみますね。

トレンド1:SNS対応が増加!

今年の当協会が発表した「CSRコンテンツ充実度ランキング」の1位になったSOMPOホールディングスですが、そのサイトでは、FacebookやTwitterだけではなく、Lineの対応もしています。驚いたのは、インスタグラムをやっているキヤノンもあるわけです!凄いなー!そして、SNS対応でも単にサイト全体にSNSを入れている場合もあれば、記事一つ一つがSNS対応されている場合もあります。やはり、自社の活動の拡散を狙うのでしたら、明らかに、記事一つ一つにSNSを付けるのがベターです。今後、益々、SNSでの拡散で、企業と読者のエンゲージメントの指標になる「いいね」を増やすことが、CSRコミュニケーションのKPIとして必要になってくるでしょう。

トレンド2:モバイルコンテンツが充実!

今の時代、就職活動でスマートフォンを活用していない学生はいないでしょう。果たして、同じ時期に何社も受ける忙しい学生が、いちいちPDFになっているCSRレポートを読むのでしょうか?一つの企業だけを受けている学生ならばまだしも、多くの企業を受けている学生がPDFでレポートを読むことは少ないはずです。今後は、WEBの充実は当たり前ですが、良い人材を獲得したい企業でしたら、モバイルでのCSRコンテンツコンテンツを充実させることも必須といえます。昨年、当協会で実施したCSRモバイルサイトアワードでは、約半数以上がモバイル対応していなかったというデータがあります。是非、モバイルにも注力してもらいたいです。

トレンド3:動画まで対応するの?

そして、今年、CSRコンテンツで多く利用されそうなのが動画です。やはり、文字ベースよりも動画の方が、自社のCSRコンテンツを伝えるには効果的な面もあります。以前は、電車の中でも新聞や雑誌を読んでいる人が多かったですが、最近では、スマートフォンで動画サイトを見ている学生や社会人も増えてきていますよね?2017年から、ようやく本格的に取り組み始めた企業も増えてきているような気がしています。ただし、まだまだ動画については、投資効果が低いと見ている企業は少なくないです。どこまで踏み込むかは、CSR担当者の予算取り次第ですかね?

まとめ

今年初のブログは、2018年のCSRコミュニケーションにおけるトレンドを予測してみました。皆様はどのようにお感じになったでしょうか?ちょっと動画は先を行き過ぎてしまっている感じもしますが(笑)

そういえば、前回のブログで個人的に好きなサイトについてお伝えしましたが、コンテンツ充実度調査の発表も終わってしまったので、正解をお伝えしますね。実は、ホンダアシックスのサイトが結構お気に入りでした。ターゲットは消費者にめっちゃ絞っているかもしれませんが、消費者には分かりやすく伝わっているのではないかと思っています。ランキングという点では、総合評価になってしまいますが、マルチステークホルダーだけではなく、特にBtoC企業では、消費者に限定したCSRコンテンツにしてもいいのではないかと個人的には考えています。さて、今年のトレンドを読んでみて、何かデジタルコミュニケーションで気になることがあれば、是非、当協会へお問い合わせ頂ければと思います。

今年ももう1ヶ月経とうとしていますが、引き続き今年1年、拙い文章に引き続きお付き合いくださいませ。よろしくお願いします。

※本投稿は個人の見解であり所属する組織・団体を代表するものではありません。

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執筆者:猪又 陽一

東京商工会議所「eco検定アワード」審査委員、2016年第三者意見執筆企業(南海電鉄、アマダホールディングス、リケンテクノス)。早稲田大学理工学部卒業後、ベネッセコーポレーション入社。その後、外資系ネットベンチャーやリクルートエージェント等で新規事業立ち上げ後、大手環境戦略コンサルティング企業に合流。環境・CSR分野における戦略・実行、コミュニケーション、教育など幅広く従事。環境省「優良さんぱいナビ」、企業ウェブ・グランプリ受賞サイト「おしえて!アミタさん」、「CSR JAPAN」をプロデュース。著書:『CSRデジタルコミュニケーション入門』(インプレスR&D、共著)

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