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【第14回】絶対やってはいけないCSRサイト失敗事例

  • 2017.11.29

CSRコミュニケーション協会のアドバイザーを務めます猪又です。このブログでは、「CSRデジタルコミュニケーション入門」に書かれている内容の補足や分量的に追加できなかった内容を含めて、日々感じたCSRコミュニケーションについてお伝えします。

2018年1月発表予定の「第2回 CSRコンテンツ充実度調査」に向けて、現在調査していることは当協会から発表されましたが、最近、調査の締切も近づいてきたこともあり、私もJPX日経インデックス400の上場企業の約400社のCSRサイトと睨めっこしております。私自身、現職の業務を抱えている身なので、ほとんど真夜中にボランティアで作業をしております。ということで最近寝不足気味です(笑)

まずは速報ということで、現段階で調査している中で気付いた点について改めて共有したいと思います。CSR担当者の方は、来年に向けて予算作成中だと思いますが、今一度自社のサイトを振り返っていただき、来年に向けての参考にしてください。

CSRトップページを見た瞬間にわかっちゃう

毎回調査をしていて、いつも思ってしまうことがあるんです。「あなたの会社のCSRトップページにどれだけ注力していますか?」と。クリックしてページが出てきた瞬間に、「あ~、これ以上見ても意味ないな~」って思うサイトがかなり多くあるんです。やはり、CSRに注力していない企業というのは、仕方なくCSRページを作成しているように見えてしまうんですよね。良いサイトというのは、見た瞬間に「この企業、なんだか一生懸命頑張っている!」「思わずクリックしたくなる」と分かるんです。

最近は、CSR担当者の方もコミュニケーションに意欲的に取り組んでいただいていることもあり、相手に自社のCSRの取り組みが伝わるサイトが増えてきています。その一方、今だに愕然とさせられるサイトともあるわけです。例えば、最近の調査で、こんなサイトを見つけました。。。

失敗例1.社長インタビューは2年前?

いや~、あるんですね。びっくりしました。トップインタビューが2年前のが。。。更新していないんですよね。確かに、WEBサイトの更新は自分たちでやれば費用がかからないのですが、WEB製作会社に依頼すると費用が発生するんですよね。確かに費用を抑えたいという気持ちは分かるのですが。。。これって、あきらかに、CSRを本気でやっていませんよね?こういうサイトが今だにあることが信じられないのですが・・・・。

失敗例2.新着情報の更新が1年以上前?

せっかく、新着コーナーを用意したのに、更新がされずに1年に1回だけ、「レポートが発行されました」という記事を更新している企業があります。確かに担当者からみれば、1年に1回のレポート発行ぐらいのネタしか思い浮かばないのは分かりますが、それはあくまでも受け身で仕事をしている方なんでしょうね。おそらく、担当者の方が社内の情報を積極的に収集している方でしたら、CSRのネタの更新頻度はあがるわけです。せっかく、新着コーナーがあるのでしたら、是非、社外というよりも社内コミュニケーションの円滑化のために活用してみるのも手ではないでしょうか。

失敗例3.全てPDFに飛ばしている

以前にも、このブログでお伝えしましたが、全てPDFに飛ばしているサイトがあります。別に失敗とは言いません。ただ、私は失敗だと思うんです。確かに費用を抑えて、せっかく作成したCSR報告書を再利用したいという気持ちは分かりますが。。。。。でも、それで本当にそれでいいんですかね?明らかに、CSRにお金をかけたくないというのが伝わってきてしまって、サイトを訪れた閲覧者からみたら、悪い印象に写るのではないでしょうか?

まとめ

今回はWEBサイトを見ていて気付いた点をお伝えしましたが、皆様いかがでしたでしょうか?

今の時代、企業と新規で取引する際には、必ず企業サイトを見ますよね?やはり、WEBサイトは企業の顔です。取引先から信頼されるためには、自社のCSRの取り組みについて、しっかりとコミュニケーションを図る必要があるのではないでしょうか?

来年、1月にランキングが発表されますが、その前に来年度、WEB製作をするための予算を確保しないと、来年1年間無駄に過ごしてしまうことになります。今の時代、紙のCSR報告書よりも、WEBやモバイルなどのデジタルメディアに投資をする方がよほど効果が高いのではないでしょうか?もし、何かデジタルコミュニケーションでアドバイスをしてほしいことがあれば、是非、当協会へお問い合わせ頂ければと思います。どうぞよろしくお願いします。

※本投稿は個人の見解であり所属する組織・団体を代表するものではありません。

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執筆者:猪又 陽一

東京商工会議所「eco検定アワード」審査委員、2016年第三者意見執筆企業(南海電鉄、アマダホールディングス、リケンテクノス)。早稲田大学理工学部卒業後、ベネッセコーポレーション入社。その後、外資系ネットベンチャーやリクルートエージェント等で新規事業立ち上げ後、大手環境戦略コンサルティング企業に合流。環境・CSR分野における戦略・実行、コミュニケーション、教育など幅広く従事。環境省「優良さんぱいナビ」、企業ウェブ・グランプリ受賞サイト「おしえて!アミタさん」、「CSR JAPAN」をプロデュース。著書:『CSRデジタルコミュニケーション入門』(インプレスR&D、共著)

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